yaskkserv パッケージの更新

yaskkserv の開発元で google japanese input へのプロキシ機能を追加するアップデートが行われました。ということで、早速 (sid の) パッケージを更新してみました。

手元で簡単に試しただけですが、google japanese input へのプロキシはなかなか便利で、辞書で見つからなかった単語をうまく変換してくれます。みなさんも是非使ってみてください。

さて、パッケージの更新に際して、yaskkserv の辞書設定方法 (/etc/default/yaskkserv の記述方法) を少し変更しました。

ざっくりとした変更内容は下記の通りです:

  • パッケージされた辞書とユーザ辞書の指定を分離
  • update-skkdic-yaskkserv がユーザ辞書も自動で更新

基本的には、/etc/default/yaskkserv に定義しているシェル変数をあれこれ変更するだけなのですが、パッケージの更新時によしなにマージされたりするわけではないので、これまでに激しくカスタマイズしている方は注意が必要です。

(apt-get の前に /etc/default/yaskkserv をバックアップしておいて、パッケージが新版のファイルと置きかえた後で手調整するのが無難かと思います)

パッケージ辞書の指定

変数名を PKG_DICS に変更しました。指定方法はこれまでと同じです。

ユーザ辞書の指定

新しく、LOCAL_DICS 変数を追加しました。ユーザ辞書を使う場合は、この変数の値として辞書のソースファイルへのフルパスを列挙するようにしてください。これまで、DICS にユーザ辞書を設定していた人は、設定をこちらに移動するとよいでしょう。

update-skkdic-yaskkserv の挙動

これまでは、パッケージ辞書の変換だけを行っていましたが、/etc/default/yaskkserv を読んで、設定されているユーザ辞書もあわせて変換するようにしました。

一度ユーザ辞書を指定しておけば、パッケージの更新時に自動的に再生成されますし、ユーザ辞書を更新した後で update-skkdic-yaskkserv を手動で実行すればすぐに反映されますので、多少はラクになるのではないかと思います。

google japanese input の有効化

パッケージのデフォルトでは、この機能は無効化されています。てっとりばやく使ってみるには、HAIRY_OPTS のコメントを外し、--google-japanese-input=notfound に変更してみてください。yaskkserv の再起動もお忘れなく。