VAIO Type P で Debian を使う
方針
そろそろ Vista に触れておいてもいいだろうということで、suspend と電源管理がほどよい感じに動くまではおいておくつもり。
USB メモリで Debian をインストール
最初は UNetbootin を試したものの、認識させられるネットワークデバイスを持っていなかったので、結局 kmuto さんの backport 版を使った。まずは lenny をインストールして、特に問題なく完了。パッケージは後で随時追加していく方針で、インストール時の tasksel は標準システムとラップトップのみ選択した。
apt-line を sid に変更し、contrib と non-free を追加して、いくつか他所の line も足して、full-upgrade。タイミングがよかったのか、ひっかかるところはなかった。
この時点で、有線/無線 LAN、bluetooth は機能している。
xorg
sudo aptitude install xserver-xorg-video-fbdev xmonad slim rxvt-unicode trayer
GM500 用のドライバはどうにもならないようなので、fbdev で設定。slim + xmonad で特に問題なく使えそう。
alsa
音は不要なので試していない。
e-mobile
ふつうに ppp を入れてから peer の設定を書いてあげれば問題なく接続できた。
suspend
sudo s2ram --force --vbe_post --vbe_mode
で復帰もできる。後は電池の減り具合次第かなぁ。
VAIO Type P の初期設定
小ささに負けて、結局発注してしまった。
諸元
環境設定
先人のサイトを参考にしながら、ひとまずはここまで。
関西 Debian 勉強会 #23
4/26 に神戸大学で開催された勉強会の簡単なメモ (今さらか!)。記憶便りなのであやしいところもありそうだけど……。
今回は、産総研でのセッションのために来日していたフランスの DD、Ralf Treinen さんに客演してもらったのがアクセント。なお、参加者は 13 人だった。
5 分ずつ自己紹介
LT とまではいかないけど、名前だけじゃなくて色々語ってみてね、という感じで 1 セッション扱い。
意外なことに、時間を守らない不埒者が続出し、後続のセッションを圧迫する事態になった。
初参加の人がいる時にたまーにやるといいんじゃないかしらん。
id:sasakyh さんによる chroot の活用
いきなり sid をベースにすると怖いよね、だから chroot を便利に使って普段使いの環境のまま sid を飼おう、というお話。schroot の使い方とか、普段こうやって使ってる、とか。
途中で Ralf さんを迎えに中座したため、最初と最後しか聞けなかったのが残念。
それでも、これまで plain に chroot するか vserver 使うかという感じだった私には、色々新鮮だった。また資料見直そう。
Ralf Treinen さんによる EDOS/Mancoosi プロジェクト紹介
dpkg/APT によるパッケージ間の依存性解決をベースに、ディストリビューション全体としての整合性を監査する仕組みを実装する取り組み。
関心が実装よりも背景などに寄ってたかな、という気はするけど、質疑も活発で、なかなか盛り上がったのでは。事前にプレゼン資料をもらって抄訳を作成しておいたけど、実は不要だったかもしれない。
個人的には、英語のしゃべりは勢いと気合いだと再確認した。単語並べるだけでもなんとかなるもんだ (多分、意思疎通できて、いた、はず……)。
そういえば、Ralf さんの PC は X300 だった。わかっておられる (わらい
懇親会
一次会への参加は、確か 11 人で、店の名前は忘れてしまった。
key sign party をこの場でやったんだけど、今回は初参加の人も含めて活発に key sign がなされていた。なんだか、久しぶりに party な気分……。
それから後でわかったことだけど、key sign party の手続きについて、結構戸惑ってる人が多かったようだ。以前作った GPG の資料をもうちょっと手直しした方がいいかな?
二次会もあったけど、私は例によって一次会までで離脱。
中継
会場に設置されている専用の TV 会議設備を使って実況を試みたものの、今回は挫折。
私の X300 に USB cam を接続して、というやり方も、どうも途中でハングしてしまう (USB cam というより、WPA で無線 LAN 接続していたのが原因っぽい?) のでこちらも諦めた。
安定して流せるようにしたいねぇ……。
というわけで
参加された皆様、お疲れさまでした。ではまた次回!
Java アプリケーションの挙動
pxe boot from AoE
ずいぶん長く手こずっていたけど、ようやく上手くいったので記録代わりにメモ。後で追記するかも。
環境の用意
ストレージ用のネットワークとして、ルータで区切ってクローズドな Gigabit LAN を用意した。
OS イメージの実体を置くサーバは、RAID5 + LVM2 の箱を使う。
net boot の用意 (クライアント側)
NIC の機能では AoE の boot はできないので、gpxe に頼る。NIC から chainloading させるために tftp 用のイメージを使うけど、一応 USB 版も用意しておいた。
$ mkdir gpxe $ cd gpxe $ git clone git://git.etherboot.org/scm/gpxe.git $ sudo aptitude install syslinux mtools $ make $ dd if=bin/gpxe.usb of=/dev/sdX $ sudo cp bin/undionly.kpxe /var/lib/tftpboot
このあたりで、クライアント側 NIC の MAC アドレスを調べてどこかにメモしておく。IP アドレスや vblade のスロット番号あたりも、決めておく必要あり。
net boot の用意 (サーバ側)
$ sudo aptitude install dhcp3-server $ sudo vi /etc/dhcp3/dhcpd.conf
host aoeclient { hardware ethernet xx:xx:xx:xx:xx:xx; fixed-address n.n.n.n; if exists user-class and option user-class = "gPXE" { filename ""; option root-path "aoe:eX.X"; } else { filename "undionly.kpxe"; } }
$ sudo /etc/init.d/dhcp3-server restart
ストレージサーバ (AoE target) の用意
$ sudo modprobe aoe $ sudo aptitude install aoetools vblade
$ sudo lvcreate -L 8G -n ${LVM-LV} ${LVM-VG}
$ sudo vbladed X X ethX /dev/${LVM-VG}/${LVM-LV} $ sudo aoe-discover $ sudo aoe-stat
わけると面倒なので、パーティションは最大サイズで 1つだけ作成する。
$ sudo fdisk /dev/etherd/eX.X
作成したパーティションが見えずにしばらくハマったけど、udev を再起動すると見えるようになった。
$ sudo /etc/init.d/udev stop $ sudo /etc/init.d/udev start $ sudo aoe-stat
ディスクイメージの用意
ストレージサーバ上で、debootstrap と chroot を使ってあれこれ作業。filesystem は軟弱に ext3 を使った。
$ sudo mke2fs -j /dev/etherd/eX.Xp1 $ sudo mount /dev/etherd/eX.Xp1 /mnt $ sudo debootstrap --components=main,contrib,non-free sid /mnt http://${MIRROR_SITE}/debian $ sudo chroot /mnt
ここからは chroot 内での作業。
# mount -t proc proc /proc # mount -t sysfs none /sys # apt-get install sudo aoetools grub locales console-setup linux-image-2.6.* # vi /etc/default/console-setup
XKBLAYOUT="jp" XKBVARIANT="" XKBOPTIONS="ctrl:nocaps"
# /etc/init.d/console-setup restart # dpkg-reconfigure locales # tzselect # adduser ${USER} # passwd ${USER} # vi /etc/sudoers # vi /etc/fstab
proc /proc proc defaults 0 0 /dev/etherd/eX.X / ext3 noatime 0 1
# vi /etc/initramfs-tools/hooks/aoetools
#!/bin/sh set -e PREREQ="" prereqs() { echo "$PREREQ" } case $1 in prereqs) prereqs exit 0 ;; esac . /usr/share/initramfs-tools/hook-functions [ -x /sbin/aoe-discover ] && copy_exec /sbin/aoe-discover /sbin manual_add_modules aoe
# vi /etc/initramfs-tools/scripts/local-top/aoetools
#!/bin/sh set -e PREREQ="" prereqs() { echo "$PREREQ" } case $1 in prereqs) prereqs exit 0 ;; esac case $ROOT in /dev/etherd/e*) INTERFACES=`awk -F: '/eth[0-9]*:/ { print $1 }' < /proc/net/dev` for i in $INTERFACES; do echo Bringing up interface $i for AoE ifconfig $i up done sleep 5 modprobe aoe aoe-discover ;; esac
# update-initramfs -u -k all
# mkdir /boot/grub # cp -r /usr/lib/grub/${ARCH}/. /boot/grub # ln /dev/etherd/eX.X /dev/sda # ln /dev/etherd/eX.Xp0 /dev/sda1 # vi /boot/grub/device.map
(hd0) /dev/sda
# grub
> root (hd0,0) > setup (hd0) > quit
# vi /boot/grub/menu.lst
title Debian root (hd0,0) kernel /vmlinuz ro root=/dev/etherd/eX.Xp1 vga=791 initrd /initrd.img
これで一通り完了のはず。クライアントから gpxe で無事起動できたので、次は nfs home かな。
bluetooth 経由で BT-Q1300 にアクセスする
以前 twitter でつぶやいたものの記録。
まずは必要なパッケージをインストールしておく。
$ aptitude install bluez-utils mtkbabel
適当な作業用ディレクトリに移動して、次のように実行すると、BT-Q1300 と bluetooth 経由でシリアル接続される。
$ hcitool dev
$ hcitool scan
$ hcitool inq
$ rfcomm connect 1 xx:xx:xx:xx:xx:xx
後は、GPS の記録データをファイルに落とすだけ。
$ mtkbabel -p /dev/rfcomm1 -f gpsdata -t -w
落としたデータを OpenStreetMap に読み込ませたりすることはできるけど、エディタの扱いがよくわからない……。
muse-mode でプレゼン pdf を作る (2)
宴会前の bloggathon で二月越しの返事を書いてみたりしている。
それとも, lurdan さんが「書式」って言ってるのは「テーマ」の事でしょうか? だとすれば, 私も知りたい. beamer デフォルトのテーマはイマイチ好きになれないし, 電脳ロゴ入れたいし(どうでも良い?).
http://d.hatena.ne.jp/sasakyh/20090209#p2
そうそう、テーマのこと。これはむしろ beamer 側に踏みこまないと分からない、ということで (いまさら) beamer を調べてみた。
テーマ自体をいじるのは (深入りを避ける意味で) おいとくとしても、ロゴは簡単に入るみたい。
\usetheme{Madrid} %\usecolortheme{} %\usefonttheme{} %\useinnertheme{} %\useoutertheme{} \logo{\includegraphics[width=1.5cm]{kansaidebianlogo.png}} \setbeamertemplate{navigation symbols}{}
こんな感じでどうでしょね。
テーマは数パターンを微妙に変えたのが沢山あるだけ、なのがちょっと切ないね。ググればテーマギャラリーのようなものもあるけど、地名で名付けられると当たりもつけられないから鬱陶しい。
ともあれ、本来の目的はいろいろ検討した結果ボツっているけど、その他ちょこちょこといじって、手元で使うだけなら困らないくらいにはなったかな。