VAIO Type P で Debian を使う

方針

そろそろ Vista に触れておいてもいいだろうということで、suspend と電源管理がほどよい感じに動くまではおいておくつもり。

USB メモリで Debian をインストール

最初は UNetbootin を試したものの、認識させられるネットワークデバイスを持っていなかったので、結局 kmuto さんの backport 版を使った。まずは lenny をインストールして、特に問題なく完了。パッケージは後で随時追加していく方針で、インストール時の tasksel は標準システムとラップトップのみ選択した。

apt-line を sid に変更し、contrib と non-free を追加して、いくつか他所の line も足して、full-upgrade。タイミングがよかったのか、ひっかかるところはなかった。

この時点で、有線/無線 LAN、bluetooth は機能している。

xorg

sudo aptitude install xserver-xorg-video-fbdev xmonad slim rxvt-unicode trayer

GM500 用のドライバはどうにもならないようなので、fbdev で設定。slim + xmonad で特に問題なく使えそう。

alsa

音は不要なので試していない。

e-mobile

ふつうに ppp を入れてから peer の設定を書いてあげれば問題なく接続できた。

suspend

sudo s2ram --force --vbe_post --vbe_mode

で復帰もできる。後は電池の減り具合次第かなぁ。

日常環境

emacs 入れたり skk セットアップしたり。

リソースが貧弱だからブラウザに iceweasel は避けたいけど、何がいいかなぁ……。

VAIO Type P の初期設定

小ささに負けて、結局発注してしまった。

諸元

  • 個人向けオーナーメイド
  • Vista Home Basic
  • クリスタルホワイト
  • Atom Z540
  • SSD 64G
  • Bluetooth
  • NC ヘッドホン
  • 日本語キーボード
  • 標準バッテリー
  • VGA&LANアダプタ
  • WM プラグ

環境設定

  • リカバリ DVD 作成
  • リカバリインストールで抱き合わせのゴミを排除
  • 一部の専用アプリをリカバリ
  • いろいろアップデート
  • 余計な機能を OFF に
  • C ドライブを圧縮 (20G 確保)

先人のサイトを参考にしながら、ひとまずはここまで。

関西 Debian 勉強会 #23

4/26 に神戸大学で開催された勉強会の簡単なメモ (今さらか!)。記憶便りなのであやしいところもありそうだけど……。

今回は、産総研でのセッションのために来日していたフランスの DD、Ralf Treinen さんに客演してもらったのがアクセント。なお、参加者は 13 人だった。

5 分ずつ自己紹介

LT とまではいかないけど、名前だけじゃなくて色々語ってみてね、という感じで 1 セッション扱い。

意外なことに、時間を守らない不埒者が続出し、後続のセッションを圧迫する事態になった。

初参加の人がいる時にたまーにやるといいんじゃないかしらん。

id:sasakyh さんによる chroot の活用

いきなり sid をベースにすると怖いよね、だから chroot を便利に使って普段使いの環境のまま sid を飼おう、というお話。schroot の使い方とか、普段こうやって使ってる、とか。

途中で Ralf さんを迎えに中座したため、最初と最後しか聞けなかったのが残念。

それでも、これまで plain に chroot するか vserver 使うかという感じだった私には、色々新鮮だった。また資料見直そう。

Ralf Treinen さんによる EDOS/Mancoosi プロジェクト紹介

dpkg/APT によるパッケージ間の依存性解決をベースに、ディストリビューション全体としての整合性を監査する仕組みを実装する取り組み。

関心が実装よりも背景などに寄ってたかな、という気はするけど、質疑も活発で、なかなか盛り上がったのでは。事前にプレゼン資料をもらって抄訳を作成しておいたけど、実は不要だったかもしれない。

個人的には、英語のしゃべりは勢いと気合いだと再確認した。単語並べるだけでもなんとかなるもんだ (多分、意思疎通できて、いた、はず……)。

そういえば、Ralf さんの PC は X300 だった。わかっておられる (わらい

懇親会

一次会への参加は、確か 11 人で、店の名前は忘れてしまった。

key sign party をこの場でやったんだけど、今回は初参加の人も含めて活発に key sign がなされていた。なんだか、久しぶりに party な気分……。

それから後でわかったことだけど、key sign party の手続きについて、結構戸惑ってる人が多かったようだ。以前作った GPG の資料をもうちょっと手直しした方がいいかな?

二次会もあったけど、私は例によって一次会までで離脱。

中継

会場に設置されている専用の TV 会議設備を使って実況を試みたものの、今回は挫折。

私の X300 に USB cam を接続して、というやり方も、どうも途中でハングしてしまう (USB cam というより、WPA で無線 LAN 接続していたのが原因っぽい?) のでこちらも諦めた。

安定して流せるようにしたいねぇ……。

というわけで

参加された皆様、お疲れさまでした。ではまた次回!

Java アプリケーションの挙動

久しぶりに omegat を起動したら、フォントや動作がおかしかったので、少しいじってみた。

カクカクフォントはアンチエイリアスをかけてあっさり解決した。

export _JAVA_OPTIONS=-Dawt.useSystemAAFontSettings=on

マウスイベントに想定通りの反応を返してくれないのは xmonad の問題のようなので、これもさくっと修正。

omegat の起動スクリプトがヒドかったので、ついでに reportbug しておいた。

あとは、一部の文字が豆腐になる問題だけど、font.properties をいじってみても直らないな。うーむ。

pxe boot from AoE

ずいぶん長く手こずっていたけど、ようやく上手くいったので記録代わりにメモ。後で追記するかも。

環境の用意

ストレージ用のネットワークとして、ルータで区切ってクローズドな Gigabit LAN を用意した。
OS イメージの実体を置くサーバは、RAID5 + LVM2 の箱を使う。

net boot の用意 (クライアント側)

NIC の機能では AoE の boot はできないので、gpxe に頼る。NIC から chainloading させるために tftp 用のイメージを使うけど、一応 USB 版も用意しておいた。

$ mkdir gpxe
$ cd gpxe
$ git clone git://git.etherboot.org/scm/gpxe.git
$ sudo aptitude install syslinux mtools
$ make
$ dd if=bin/gpxe.usb of=/dev/sdX
$ sudo cp bin/undionly.kpxe /var/lib/tftpboot

このあたりで、クライアント側 NICMAC アドレスを調べてどこかにメモしておく。IP アドレスや vblade のスロット番号あたりも、決めておく必要あり。

net boot の用意 (サーバ側)

起動時に AoE の参照先を教えるため DHCP を設置。

$ sudo aptitude install dhcp3-server
$ sudo vi /etc/dhcp3/dhcpd.conf
host aoeclient {
  hardware ethernet xx:xx:xx:xx:xx:xx;
  fixed-address n.n.n.n;
  if exists user-class and option user-class = "gPXE" {
    filename "";
    option root-path "aoe:eX.X";
  } else {
    filename "undionly.kpxe";
  }
}
$ sudo /etc/init.d/dhcp3-server restart

ストレージサーバ (AoE target) の用意

$ sudo modprobe aoe
$ sudo aptitude install aoetools vblade
$ sudo lvcreate -L 8G -n ${LVM-LV} ${LVM-VG}
$ sudo vbladed X X ethX /dev/${LVM-VG}/${LVM-LV}
$ sudo aoe-discover
$ sudo aoe-stat

わけると面倒なので、パーティションは最大サイズで 1つだけ作成する。

$ sudo fdisk /dev/etherd/eX.X

作成したパーティションが見えずにしばらくハマったけど、udev を再起動すると見えるようになった。

$ sudo /etc/init.d/udev stop
$ sudo /etc/init.d/udev start
$ sudo aoe-stat

ディスクイメージの用意

ストレージサーバ上で、debootstrap と chroot を使ってあれこれ作業。filesystem は軟弱に ext3 を使った。

$ sudo mke2fs -j /dev/etherd/eX.Xp1
$ sudo mount /dev/etherd/eX.Xp1 /mnt
$ sudo debootstrap --components=main,contrib,non-free sid /mnt http://${MIRROR_SITE}/debian
$ sudo chroot /mnt

ここからは chroot 内での作業。

# mount -t proc proc /proc
# mount -t sysfs none /sys
# apt-get install sudo aoetools grub locales console-setup linux-image-2.6.*
# vi /etc/default/console-setup
XKBLAYOUT="jp"
XKBVARIANT=""
XKBOPTIONS="ctrl:nocaps"
# /etc/init.d/console-setup restart
# dpkg-reconfigure locales
# tzselect
# adduser ${USER}
# passwd ${USER}
# vi /etc/sudoers
# vi /etc/fstab
proc			/proc	proc	defaults	0	0
/dev/etherd/eX.X	/	ext3	noatime		0	1
# vi /etc/initramfs-tools/hooks/aoetools
#!/bin/sh
 
set  -e
 
PREREQ=""
 
prereqs()
{
        echo "$PREREQ"
}
 
case $1 in
prereqs)
        prereqs
        exit 0
        ;;
esac
 
. /usr/share/initramfs-tools/hook-functions
 
[ -x /sbin/aoe-discover ] && copy_exec /sbin/aoe-discover /sbin
manual_add_modules aoe
# vi /etc/initramfs-tools/scripts/local-top/aoetools
#!/bin/sh
 
set -e
 
PREREQ=""
 
prereqs()
{
        echo "$PREREQ"
}
 
case $1 in
prereqs)
        prereqs
        exit 0
        ;;
esac
 
case $ROOT in
/dev/etherd/e*)
        INTERFACES=`awk -F: '/eth[0-9]*:/ { print $1 }' < /proc/net/dev`
        for i in $INTERFACES; do
                echo Bringing up interface $i for AoE
                ifconfig $i up
        done
        sleep 5
        modprobe aoe
        aoe-discover
        ;;
esac
# update-initramfs -u -k all
# mkdir /boot/grub
# cp -r /usr/lib/grub/${ARCH}/. /boot/grub
# ln /dev/etherd/eX.X /dev/sda
# ln /dev/etherd/eX.Xp0 /dev/sda1
# vi /boot/grub/device.map
(hd0) /dev/sda
# grub
> root (hd0,0)
> setup (hd0)
> quit
# vi /boot/grub/menu.lst
title Debian
  root (hd0,0)
  kernel /vmlinuz ro root=/dev/etherd/eX.Xp1 vga=791
  initrd /initrd.img

これで一通り完了のはず。クライアントから gpxe で無事起動できたので、次は nfs home かな。

bluetooth 経由で BT-Q1300 にアクセスする

以前 twitter でつぶやいたものの記録。

まずは必要なパッケージをインストールしておく。

$ aptitude install bluez-utils mtkbabel

適当な作業用ディレクトリに移動して、次のように実行すると、BT-Q1300 と bluetooth 経由でシリアル接続される。

$ hcitool dev
$ hcitool scan
$ hcitool inq
$ rfcomm connect 1 xx:xx:xx:xx:xx:xx

後は、GPS の記録データをファイルに落とすだけ。

$ mtkbabel -p /dev/rfcomm1 -f gpsdata -t -w

落としたデータを OpenStreetMap に読み込ませたりすることはできるけど、エディタの扱いがよくわからない……。

muse-mode でプレゼン pdf を作る (2)

宴会前の bloggathon で二月越しの返事を書いてみたりしている。

それとも, lurdan さんが「書式」って言ってるのは「テーマ」の事でしょうか? だとすれば, 私も知りたい. beamer デフォルトのテーマはイマイチ好きになれないし, 電脳ロゴ入れたいし(どうでも良い?).

http://d.hatena.ne.jp/sasakyh/20090209#p2

そうそう、テーマのこと。これはむしろ beamer 側に踏みこまないと分からない、ということで (いまさら) beamer を調べてみた。
テーマ自体をいじるのは (深入りを避ける意味で) おいとくとしても、ロゴは簡単に入るみたい。

\usetheme{Madrid}
%\usecolortheme{}
%\usefonttheme{}
%\useinnertheme{}
%\useoutertheme{}

\logo{\includegraphics[width=1.5cm]{kansaidebianlogo.png}}

\setbeamertemplate{navigation symbols}{}

こんな感じでどうでしょね。

テーマは数パターンを微妙に変えたのが沢山あるだけ、なのがちょっと切ないね。ググればテーマギャラリーのようなものもあるけど、地名で名付けられると当たりもつけられないから鬱陶しい。

ともあれ、本来の目的はいろいろ検討した結果ボツっているけど、その他ちょこちょこといじって、手元で使うだけなら困らないくらいにはなったかな。